【新唐人2015年06月29日】1987年の6月26日、「拷問等禁止条約」が発効しました。中国も批准しましたが、今なお「良心の囚人」に対して拷問を行っています。その最も深刻な被害者とされる法輪功学習者は、今年の5月から実名で江沢民を訴え、拷問の実態を明かしています。
国連で採択された拷問等禁止条約は批准国に対して、管轄範囲で拷問が起きないように、必要な措置を取るように要求しています。この条約は1987年6月26日に発効したため、この日は「拷問の犠牲者を支援する国際デー」とされました。2008年12月までに146か国がこの条約に批准しています。
中共当局も1988年にこの条約に批准しましたが、99年以降、法輪功迫害政策を始め、「拷問大国」となりました。
「明慧ネット」が暴露したところによると、法輪功学習者が受けた拷問は100種類に及びます。残酷かつ常軌を逸しているだけでなく、高齢者や妊婦に対しても、情け容赦はありません。
山東省の法輪功学習者、陳振波(ちん しんは)さんは、山東省第二女子労働教養所で1年半迫害を受け、頚椎、胸椎、腰椎がずれ、両足が不自由になりました。
山東省の法輪功学習者 陳振波さん
「トイレで直立不動を命じられ、飲まず食わずで、睡眠も許されません。少しでも足を動かせば、死ぬほど殴られます。やがて空腹とのどの渇き、疲れで気絶し頭から倒れます。目覚めないと冷水をかけられ、それでも目覚めないと針で刺されます。私は耳に穴が開きました。毎日 刺されて、全身 血だらけになりました。18か月の内、ベッドで寝られたのは2か月だけです」
河南省鄭州(ていしゅう)市の法輪功学習者、張翰文(ちょう かんぶん)さんはすでに60代ですが、河南十八里河(じゅうはちりがわ)女子労働教養所で2年3か月、迫害を受けました。その間、服をはぎ取られ裸にされて雪の上で暴力を受けたりされ、両足を骨折しました。かつて張さんの拷問体験は、ニュージーランドのメディアのトップ記事になりました。
鄭州市の法輪功学習者 張翰文さん
「髪をつかまれて、腕をひねられ、引きずられました。頭皮が見えるほど髪が大量に抜けました。他の学習者は革靴の底で顔を殴られ、髪をつかまれ、壁にぶつけられました。吊られた状態で殴られた人もいます。私は『死人縄』に遭いました。警官は非常に細いひもで、手が紫色に変色するほど。2~3分締め付けたら緩めて、もう一度 思いっきり上に引きます。私は耐え難い痛みで気絶しました」
これらは壮絶な拷問のごく一部に過ぎません。「正見(しょうけん)ネット」の推計によると、1999年に中共当局による迫害政策が始まって以来、すでにおよそ336万人の法輪功学習者が拷問で命を落としたとされ、拷問により障害が残った学習者は計り知れないと見られます。
これほど残酷な拷問が広く行われたのは、中国共産党の元トップ、江沢民から「死んでも自殺と見なせ」という秘密の指令があったためだと言われます。
鄭州市の法輪功学習者 張翰文さん
「法輪功学習者への迫害は最初 それほどひどくありませんでした。江沢民が『肉体を消滅し、収入源を断ち、名誉を汚せ』と命じたため、610当局の人間は良心を失い、迫害をエスカレートさせました』
この迫害を阻止するために、今年の5月から、中国そして世界の法輪功学習者が江沢民を訴えています。
山東省の法輪功学習者 陳振波さん
「すでに訴状を送りました。江沢民を訴えます」
鄭州市の法輪功学習者 張翰文さん
「江沢民を訴える書簡を送りました。配達証明があります」
「江沢民を訴える」うねりと共に、江沢民を国際法廷で裁くことを望む声も高まっています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com./xtr/gb/2015/06/27/a1206532.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)